存在感のある苺ショートと人気のスイーツ7点
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圧倒的な一番人気「苺サンドショート」(税込900円)です。
試しに直径をメジャーで計ってみたら9センチもありました♡
さて実食。なるほど…こうきましたか。スポンジはシットリでふわふわ… ではありませんが、今の一流店と比べると少し固めで香ばしく、とっても懐かしい味がします。
生クリームはクリーミーかつ濃厚で滑らか。こちらも何となく昔懐かしい味わいで、こういうクラシカルなケーキは大好きです。
あと、周りを飾っている大粒苺(10個以上)は半分に切ってあるのかと思ったら”全部丸ごと”入っていました♡ しかも非常にフレッシュで瑞々しくて甘さが強く、これがちょっとポタっとした生クリームと抜群に相性が良いですね。すごく美味しい♪
苺の新鮮さが際立っており全体的に甘さ控えめで、とっても満足できました。これで900円はお値打ちだと思います。
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具材たっぷりの「フルーツポンチ」(5人~6人分:3000円+税)です。箱入りの贈答用(+200円)も購入できます。
開けるといい香りがフワーっと来ます。キュウイ、リンゴ、バナナなど、新鮮なフルーツから染み出した果汁と、程よい甘さのシロップが混ざりあい、味がとってもまろやかに調和。家庭で作るフルーツポンチとは「ぜんぜん違う美味しさ」で大満足できました。
量がたっぷりなのでホームパーティーなどでも便利に使えそうです。
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こちらもよく推されている「ベリータルト」で、ものすごいボリューム。
香ばしく焼き上げたザクッとした固めのタルトに卵味の濃厚なプリン、その間にビターなチョコクリームが挟んであり、これが甘酸っぱい苺とベリーを包み込んで、すごくイイ感じです。他にも様々なフルーツタルトがあり↓
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甘いカスタード&アーモンドクリームと、爽やかな酸味のサワーチェリータルトや…
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テンコ盛りのあまおうのタルトに…
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シャインマスカットのタルトなどが提供され人気になっています。
値段は大体700円台で、仕入れ値により値段は多少変動するようですが、この大きさとボリュームなら、かなりお得だと思います。
あと上でも言いましたけど、とにかくこのお店のフルーツはどれも超新鮮で瑞々しく、味が濃いです。また全体的に甘さ控えめで食べごたえがあり、とっても美味しかったです。
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こちらも人気の「モンブラン」(450円+税)です。
マロンペーストの栗味はそれほどでもありませんが、舌にザラッとくる独特の食感がいいです。その下には濃厚な生クリームがたっぷりで、スポンジはフワッと洋酒が香って、なかなか美味しいです。
ただ、このモンブランは甘いです。ドリンクバーのちょっと塩気のあるホットチョコレート(ほぼ無糖)と一緒に頂きましたが、それで丁度いいぐらいの甘さでした。
でもね。昔のモンブランって、みんなこんな感じだったんですよ。
なんか涙が出てきそうなぐらい懐かしい味で、昭和の昔味を知っている人は間違いなく”ノスタルジー”を感じられる一品だと思います。
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お店の代表作ともいわれる「アップルパイ」(450円+税)です。
最近は薄目でより歯ごたえを際立たせるタイプのアップルパイが主流ですが、見た目はこっちほうが断然いい感じ。
食べてみるとサックリとしてバターたっぷりの香ばしいタルト生地に、甘酸っぱくてシャキシャキとしたリンゴの”コラボレーション”がたまりません。
リンゴが新鮮なのか、味が濃くてとっても美味しいです。しかも甘さ控えめだから、アッという間に一個食べちゃいました。
まとめ-レトロな店内とお得なフルーツケーキが魅力
以上ですが、どのケーキも昔懐かしい味わいで、レトロな雰囲気の店内を見ても、今風のケーキ店には無い魅力が近江屋さんには「確かにある」と思いました。Twitterでも↓
押しの誕生日にかこつけてケーキが食べられるのはいい文化だなぁ 近江屋さんで購入 丈くんおたおめ~ pic.twitter.com/0eA9TT8GbM
— ずっぺ (@nanasiiko) February 9, 2020
やはり大人気になっていて「近江屋 ケーキ」で検索すると投稿数が半端じゃありません。
お値段も生ケーキが300円台(写真の苺ショートケーキは330円)からと非常にリーズナブルで、フルーツタルトはどれもボリュームがあり、普段使いにとても便利なお店だと思いました。
お店の中は高級ホテルのエントランス風
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お店の外観はこんな感じ。コバルトブルーの高い天井がとっても美しく、何となくレトロなホテルの”エントランスロビー”の様な雰囲気があってイイ感じです。
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お店に入って広いカフェスペースを見たらまたビックリ。応対している店員さんが”1970年代そのまま”の真っ白なエプロン姿なんですよ… 本当にここだけタイムスリップしちゃったのかと思いました。
椅子とテーブルがまたイイです。古いアメリカのダイナーに出てくるようなミッドセンチュリーっぽい”粋な味わい”があり、天井が高いので圧迫感がなく、座っているだけで癒やされるような感じがしました。
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イートインの基本セットメニューであるセルフサービスのドリンクバー(770円:単体利用もOK、小学生以下は半額)には、たくさんの飲み物とボルシチスープが置かれていて、何杯でもお代わり自由♪
私はホットチョコレートとボルシチを頂きましたが凄く美味しくて、両方お代わり。甘さ控えめなので、ケーキに良く合います。
ボルシチはたくさんの野菜に”ゴロゴロの牛肉”が入った本格的な作りで、少食な人はドリンクバーだけでお腹いっぱいになっちゃいそう。
また塩と胡椒が備え付けてあるので、自分好みの味に調整する事も出来ます。
明治時代にアメリカへ渡り苦学した2代目オーナー
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初代のオーナーの「吉田平三郎」さんは明治17年(1884年)の東京で炭商(燃料の炭を扱うお店)を始めましたが、夏場は全く需要がなくなり、商売が成り立たなくなってしまいます。
そこで当時流行り始めていたパンを「触れ売り」(肩に担いだ天秤棒に荷物を付け、触れ歩く商売)したのが、近江屋洋菓子店の始まりだそうです。
その後は別の卸元から仕入れていたパンを自分で焼き上げてお店に並べ、同時にかりん糖や砂糖の販売も始めます。
そして明治28年(1895年)、跡継ぎで近江屋の2代目となる「吉田菊太郎」さんが洋菓子製造を本格的に覚えるために意を決し、蒸気船で単身アメリカに渡ります。
菊太郎さんはこの時18歳だったとか。まだ海外旅行が一般的ではなく、しかも当時のアメリカは「アジア人差別」が非常に激しい時代した。
菊太郎さんはこんな境遇にもめげず、皿洗いや鉄道工員などの職を点々と渡り歩いて苦労を重ねつつ、アメリカ人シェフから何とか洋菓子の製造法を教わり、3年後の明治31年(1898年)、無事日本に凱旋帰国したのです。
当時の日本ではこういう人を「洋行帰り」と言って「広い世界を見てきた人」として一目置かれる存在でした。
その後は太平洋戦争などで紆余曲折がありつつも、近江屋は順調に繁盛し、現在は4代目の「吉田太郎」さんと妻:優子さん(取締役)がお店を継いで切り盛りされています。
太郎さんと優子さんの「こだわり」は「古くても確かなものを提供すること」だそうです。
例えばお店で使うフルーツは毎朝オーナーの太郎さんが、近くの青果市場で新鮮で良い物だけを厳選して選び、それを当日のケーキ作りの原材料にしてケーキを作り、お店に並べるのだとか。
アップルパイなども何でこんなに美味しいのかと思ってましたが、これで謎が解けました。当日に仕入れてそのままケーキに使えば、そりゃ美味しくなりますよね。フルーツの新鮮さが他のお店とは全然違うという事でしょう。
まさに古き良き洋菓子の正統派。これからも益々繁盛して、あと100年は続けて欲しいと思いました。
店舗の詳細
近江屋洋菓子店 1884年オープン | |
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住所 | 東京都千代田区神田淡路町2-4 |
電話番号 | 03-3251-1088 |
営業時間 | [月~土] 9:00~19:00 [日・祝] 10:00~17:30(喫茶は17:00まで) 日曜営業 |
定休日 | 無休 |
店舗形態 | 洋菓子専門店 |
価格帯 (1単価) | 300円~800円台 |
イートイン | あり 24席(カウンター8席、テーブル4席×4卓) |
駐車場 | なし 近くにコインパーキング有り |
特記事項 | 子供可 |
公式サイト | 近江屋洋菓子店 |
近くの 観光地 | 東京国立近代美術館 |
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