インスタで人気の絶品ケーキ8点
フォトジェニックで美味しいと評判の「エピス・フランボワーズ・ブルトン」(520円+税)です。
この表面のツブツブはフランボワーズのジュレなんです。食感も面白くて、かなり手間が掛かっている感じ。中はピスタチオのムースがたっぷりで、中心付近に超スパイシーなガナッシュという、刺激的な構成。
なので見た目と全然違い、口に入れると”強烈な個性”を発揮します。
滑らかで濃厚なピスタチオと、程よい酸味のプルプルなフランボーズ。うんうん、美味しい… と思った後にやって来る、強烈なシナモンのスパイシーチョコクリーム!
これはハマるとクセになりますね… 見た目の綺麗さに惑わされて、うっかり手を出したら体に”毒針”を隠していたというか、1口ごとにウグッとくる感じがたまりません。
言い忘れてましたけど土台のタルトは香ばしくサックリしていて、いいアクセントというか、箸休めになります(笑)。
ちょっと個性的な味付けなので、評価は分かれるかも知れませんが、私は食べごたえ十分で、とても満足できました。
お店のスペシャリテ「モンドル」(500円+税)というチーズケーキです。
表面にはかなりコク深い濃厚な生クリーム、その下にフワトロの少し甘じょっぱく軽い食感のカマンベールチーズムースという構成で、この2つが口の中で合わさると、メッチャまろやかに。
土台はサクサクと香ばしいアーモンドのビスキュイ。上に散らしたアーモンドスライスとが”絶妙なアクセント”になって、あっという間に食べ終わっちゃいました。
濃厚で美味しいと評判の「シューキャラメル」(税込330円+税)です。
香ばしく焼き上がった薄めでパリパリなシュー生地の中には、濃厚でほろ苦いキャラメルクリームと、これまた濃厚なクレームディプロマット(カスタード+生クリーム)が、3対2ぐらいの割合で入っています。
キャラメルクリームの苦さと、ディプロマットのミルキーさが実によくマッチし、パリパリのシューがいいアクセントになって、めっちゃ美味しかったです。
個性的な見た目で大人気の「タルトタタン」(850円+税)。
上にニョキって出ているリンゴのヘタは”チョコバー”なんです。こういう細部にまでキッチリとこだわる所に、シェフの遊び心を感じました。
中は琥珀色で”トロトロな煮リンゴ”がたっぷり。リンゴはシナモン味で甘酸っぱく、焦がし風味も加わって完全に”旨味の固まり”という感じ。
表面の少し甘めなナッツ味のホワイトチョコと、めっちゃ合います。
フィユタージュ(折り込んでサクサクにしたパイ生地)の土台がまた香ばしくて最高のアクセントに。
最初のうちはリンゴを倒さないようにして食べると楽しいかも。ちょっとお高めですが、その価値は十分あると思いました。
お店の定番と言われる「ピスターシュ」(580円+税)。表面は濃厚なピスタチオのホワイトチョコ、中には滑らかなピスタチオのムースがたっぷり。
中心には酸味の効いたフランボワーズソースと、フランボワーズのクリーム、そして少し甘めなブラックベリーソースに洋酒を効かせた、しっとりとしたスポンジが入っています。
ちょっと複雑な味ですが、フランボーズの酸味とベリーの甘味、そして濃厚なピスタチオが見事に調和していて、もうパクパクいけちゃう美味しさでした。
こちらも人気の「ムラング・シャンティー・キンカン」(490円+税)です。名前そのままにフレッシュな金柑を皮ごとドサッと乗せ、柚子風味の生クリームで食べる斬新な一品。
柚子と金柑が相性バッチリ。べースのサクサクなメレンゲも口の中でじゅわっとトロけ、甘さ控えめで大満足な一品でした。
このケーキはクリームや具材が季節ごとに変わるので、一年中色々な味を楽しめます。
秋以降によく推されている「モンブラン ジョンヌ」(680円+税)です。毎年5月末ぐらいまでの提供。
炒ったきな粉が上に振られて香ばしい風味をプラス。和栗のマロンクリーム(熊本県産)は栗味がめっちゃ濃く、中の生クリームは甘さ控えめでフワッとした食感で、栗の旨味をグググッと引き立てています。
土台はサックサク&口の中でジュワとくるメレンゲ。まさに「王道モンブランここに極まれり」という感じで、最高に美味しかったです。
よく推されているタルトオーフレーズブランシュ(720円+税)です。
私も白苺のタルトって初めて見ましたが、かなりインパクトがあります。
使われているのは「白雪小町」という高価なブランド苺で、柔らかくメッチャ甘いです。しかも酸味がほとんどなく、なんか初めての感覚…
この甘い苺の下で絞られている、少しポタッとしてミルキーなクレーム・ディプロマット(生クリーム+カスタード)と、程よい酸味の苺のコンフィチュールは、かなり甘さ控えめ。
だからこの白苺と一緒に食べると、すごく相性がいいです。
土台の柔らかい歯ごたえのタルトはなんとパイ生地で、これもすごく独特な作り。でも全部一緒に口入れると不思議に違和感はなく、とっても美味しかったです。
現在は提供が終了しているみたいですが、春先になればまた復活するかも知れません。
まとめ-メリハリが効いて完成度の高いケーキが多い
以上ですが、ここまでメリハリを効かせつつも、これほど完成度が高いケーキを食べられるお店って、東京でもかなり少ないと思います。
それぐらいに個性的な味付けなんですが、意外にどれも美味しくて、SNSでは幅広いケーキが推されています。あとこのお店は焼き菓子も美味しいと評判で、特にこちらの↓
「ギモーヴ」(9個入り:1200円+税)というお菓子が、インスタで大人気になっています。ギモーヴは「エアリーなマシュマロの一種」だそうで、口の中でフワッとトロける食感と「滑らかな口溶け」を楽しめます。
お味の方もフランボワーズをフリーズドライにして振り掛けたり、ライムにパセリを混ぜたりと、もう凝りに凝っていて、パッケージが可愛いからプレゼントにも最適だと思いました。
リンゴみたいに真っ赤な外観が特徴的
お店の外観は赤一色です。これはオーナーが修行時代に訪れたフランス:ノルマンディ原産の「赤いリンゴ」をイメージしているそうです。
とても洗練された感じがあるものの、さすがに周囲からは少し浮いて見えます。でも、お店の個性的なケーキには、ピッタリの雰囲気だと思いました。
こちらがショーケース。美味しそうなケーキがズラリと並んでいて、ほんと目移りしちゃいます。店内は白を基調とした清潔な印象で、全ての品物がキッチリと整理され、とても選びやすいです。
とにかくお客さんがひっきりなしに入ってきます。そして夕方には、ほとんどのケーキが完売になるとか。
特に今回ご紹介した人気メニューは早いと午前中には無くなっちゃうそうですから、どうしても食べたい人は「開店と同時にゲット」する方が無難だと思います。
テイクアウト専門なのでイートインはありません。(ただし夏場はかき氷のみイートイン可能)2015年の開店時には1時期あったという噂もありますが、忙しすぎるのでしょうか、人気店ならではの悩みだと思います。
あと店員さんの対応はキビキビと丁寧で、何の問題もありませんでした。
内に秘めた情熱を巧みに表現するオーナーシェフ
オーナシェフは「上霜考二」(うえしも こうじ)さん。辻調理師専門学校を卒業し、1994年に渡仏、ノルマンディーを拠点に約1年間、厳しい修行をされたそうです。
帰国後はお台場にある「インターコンチネンタル東京ベイ」や四谷フレンチの名店「オテル・ド・ミクニ」の本店や関連店で約10年技を磨き、2005年には「ジャン・ミエ・ジャポン」のシェフパティシエに就任して約3年間勤務します。
その後は神楽坂にある「アグネスホテル東京」に引き抜かれ、新規開店した館内パティスリー「ル・コワンヴェール」のシェフパティシエを7年間務めた後、2015年に「アヴランシュ ゲネー」をオープンさせました。
上霜シェフはノルマンディの修行時代、「アヴランシュ」という町でパトロン(店舗オーナーで支援者の意味)だった「ゲネー夫妻」に、フランス洋菓子の基礎技術を叩き込まれます。
その後、ゲネー夫妻には公私に渡って大変お世話になり、その想いは日本に帰ってきてからも途切れず、遂に「自分のお店の店名にしてしまった」のだそうです。
これって今風じゃないですよね。ある意味、昔気質(むかしかたぎ)というか、お店に並ぶケーキと同じ”パッション”を感じることが出来る、”素晴らしいエピソード”で、私はこの辺りに上霜シェフの強い骨太な「こだわり」があるように感じました。
店舗の詳細(住所、電話番号、特記事項)
アヴランシュ ゲネー 2015年オープン | |
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住所 | 東京都文京区本郷4-17-6 |
電話番号 | 03-6883-6619 予約可 |
営業時間 | 10:00~19:00、日曜営業 |
定休日 | 火曜(※月曜不定休:毎月facebookで告知) |
店舗形態 | 洋菓子専門店 |
価格帯 (1単価) | 500円~700円台 |
イートイン | 無し、ただし夏場はかき氷のみイートイン可能。 |
駐車場 | 無し、近隣にコインパーキングあり。 |
特記事項 | 完全禁煙、カード不可、電子マネー不可、子供可(小学生以上) |
公式サイト | アヴランシュ・ゲネー |
SNS | facebook、Instagram |
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