インスタで人気ケーキ5点
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王道のフレジェ(税込410円)です。軽くてコクのあるシャンティに、ふんわりと滑らかな存在感のあるスポンジ、甘酸っぱくてジューシーなイチゴのバランスがとてもよく、めっちゃ美味しかったです。
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大人気の「バスクフロマージュ」(税込430円)です。栗入りの「バスクマロン」(税込400円)と共によく推されています。
外側のクッキー生地はイチジク入りだそうで、とても香ばしくバター風味でザクザクとした食感。中のチーズクリームは香り高く甘さ控えめで濃厚&シットリ。
「ガトーバスク」というアーモンド風味のクッキー生地に、ダークチェリーやカスタードクリームを挟んだ有名なフランス菓子があるのですが、それをベイクドチーズ風にアレンジしたようです。とにかくメッチャ美味しかったです。
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一番人気のフジウ(税込459円)です。オーナーフェフの藤生(ふじう)さんにちなんだ名前で、お店の代表作なのだとか。
いや、ほんとにトロケますね… 外側のツヤツヤなグラサージュ(コーティング)は濃厚なビターチョコです。中には意外に軽めで滑らかな食感のチョコムース。その下にはしっかり目のシットリとしたチョコビスキュイが敷かれていて、このバランスはすごくイイです。
中心付近には爽やかな酸味のグリオットチェリー(サワーチェリーの仲間)のジュレと、キャラメリゼされた焦がし風味のピスタチオが入っていて、これがチョコムースやビスキュイと一緒に「口の中でトロケあい」もうメチャメチャ美味しいです。
トップに盛られているのもチョコムース、下のムースより濃厚で、食感も少し変えられています。甘さ控えめで複雑な味わいなのに素材の全てが調和しているというか、すごく完成度が高く、完全にお値段以上だと思います。
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こちらも大人気の「トランシュノワゼット」(税込420円)です。
確かにどっしりとしていて、中に挟まれた濃厚で「旨味タップリのバタークリーム」が堪りません。
ノワゼットってフランス語で「へーゼルナッツ」の事ですが、その名の通り、ナッツの風味が強くて、ザクザクと軽く香ばしいダックワーズ(アーモンド味のメレンゲクッキー)風に整えられたクッキー生地は、フワッとシナモンが香って、口の中でホロホロな食感になります。
バタークリームと一緒に挟まれた「ホロ苦」なチョコクリームがまたイイです。重たい感じが無く全体的に甘さ控えめで、パクパクと食べられる美味しさでした。
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よく推されているモンブラン(左:税込510円)です。
和栗を使っている少し甘めの滑らかなマロンペーストはとても濃厚。タップリと詰まった甘さ控えめのクレームシャンティは、フワッと軽めのアッサリ味。上のマロングラッセは栗味がしっかりしてました。
土台の少し甘めのメレンゲはチョコでコーティングされ、とっても軽い食感。サックリとして、口の中でジュワーっとトロけます。
ちなみにロールケーキが土台になった「焙煎栗のモンブラン」(右:税込520円)もあり、食感が柔らかくなめらかで、ホクホクな少しほろ苦いマロングラッセの出来栄えが素晴らしく、こちらもすごく美味しいです。
まとめ-安くて美味しいが実現できている
以上ですが、お店に並んだケーキは300円台~400円台が多くて、しかも本格派で完成度が高く、SNSでは幅広いケーキが推されています。
ギモーヴを食べたことない先輩に明日バレンタインで渡そうって魂胆。
フジウのお菓子は本当に美味しいです😍
年中無休で差し入れ待ってますww pic.twitter.com/NpBxFAcAi9— ル ミ ナ ス (@ru_mi_nasu) February 13, 2021
あとこのお店はヴィエノワズリー(フランス風の菓子パン)の種類が多く、焼き菓子全般が美味しいそうで、特にテレビで紹介された口の中でふわっとトロける「ギモーヴ」というマシュマロは、かなり人気になっており、現在は通販でも購入できます。
やはり老舗だけに熟練の技に加えて、以前ご紹介したマッターホーンと同じく、店舗家賃や大型設備の償却経費がそれほど掛からず、ケーキの値段をグッと下げられるのかも知れません。
無論これは繁盛しているからこそ出来る事だと思いますが、総合的に見て「かなりの良店」だと思いました。
昭和レトロな佇まいが魅力
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お店の外観はこんな感じ。ちょっと昭和レトロな雰囲気が漂っていて、年季の入ったモニュメント風の看板の左右にはテラス席(2テーブル×4席)がありました。
他にもベンチが2つほど置かれ、可愛い感じの噴水もあって癒やされます♪ 前に駐車スペースもあるのですが、これはお店専用のようで、残念ながら停めることは出来ないようです。
店内は白と木目を基調にした上品な感じで、お洒落なアンティーク家具なども置かれていました。ショーケースの中には美味しそうな生ケーキが30種類ぐらい、焼き菓子コーナーも充実していて目移りしちゃいます。
イートインはアットホームな雰囲気でガレットが名物
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イートインスペースは大きなテーブルを囲むように8席あります。ただ満席だとちょっと狭苦しい感じがあり、やはり6人ぐらいが妥当のような気がします。
ドリンクメニューはブレンドコーヒー(350円)、アイスコーヒー(390円)、カフェオレ(Hot&Ice:390円)。
紅茶がダージリン(440円)、アールグレイ(440円)、アイスティ(アールグレイ:440円)の3種類。あとミルク(Hot&Ice:390円)、オレンジジュース(410円)、アイスクリーム(250円)がありました。
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他にイートイン限定の「そば粉のガレット」(720円 具材:卵、ベーコン、チーズなど)などもあって、隠れた人気メニューになっているようです。
昼間で丁度空いていたので2人だけでイートイン。私はブレンドコーヒー、相棒はアールグレイを頂きましたが、とても美味しくて、店員さんの応対も良く、ゆったりとくつろげました。
オーナーは日本洋菓子界の重鎮
お店のオーナーシェフは藤生義治さん。日本洋菓子界の重鎮で、業界ではフランス洋菓子を日本に広めた「草分け的な存在の1人」とも言われています。
藤生さんは製菓学校を卒業後、1969年に修行のため渡仏。パリで初めて製菓学校を作った有名パティシエ「ジャン・ミエ」氏の手ほどきを受け、更にオーストリアの首都ウイーンの有名カフェ「ハイナー」(1875年創業)で勤務します。
その後はスイスの「コバ国際製菓学校」を卒業して1972年に帰国。1980年には立川市の「エミリー・フローゲ」の立ち上げに関わり、そのままシェフパティシエに就任し、以後13年間に渡り勤務します。
そして「日本にもっとフランス洋菓子の美味しさを広めたい」という想いから1993年に現在の「パティスリー・ドゥ・シェフ・フジウ」をオープンさせて独立。いまでは都内でも指折りの有名店に数えられています。
そんな藤生シェフの「現在のこだわり」は「若いシェフの育成」なのだそうです。
自らの忙しい業務の傍ら、藤生シェフは若いお弟子さんの得意分野を見極めつつ、適切な指導やアドバイスして「最大でも5年以内」に独立できるように育成しているのだとか。
いやはや昔気質と言いますか、今どきこんな風に親身のなってくれるお店は中々無いですよね。これからも益々繁盛して、長く続いて欲しいお店だと思いました。
店舗の詳細
パティスリー・ドゥ・シェフ・フジウ 1993年オープン | |
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住所 | 東京都日野市高幡17-8 |
電話番号 | 042-591-0121 予約可 |
営業時間 | テイクアウト 9:00~20:00 イートイン 9:00~19:30 日曜営業 |
定休日 | 無休 |
店舗形態 | 洋菓子専門店 |
価格帯 (1単価) | 300円~400円台 |
イートイン | あり イートイン1テーブルで8席 テラス席2テーブルで4席 計12席 |
駐車場 | なし |
特記事項 | 完全禁煙、子供可、店内の写真撮影は不可(目の前のケーキを撮影するのはOKのようです)、カード不可 |
公式HP | パティスリー・ドゥ・シェフ・フジウ |
近くの 観光地 | 高幡山金剛寺(関東三大不動の一つ、霊験あらたかな事で有名) |
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