SNSで評判の苺ショートケーキ2点と人気スイーツ6点
SNSで大絶賛されている苺のショートケーキです。このケーキは2種類あって、どちらも税抜き650円。ちょっとお高い気もしますが、高級イチゴ(とちおとめ)がまるまる「3個乗せ」なので問題ないでしょう。
まず食べたのは生クリームにキルシュ(さくらんぼの蒸留酒)が使われている「ルージュ」です。
同感です。甘さ控えめの生クリームはフワッと軽く、ミルキーでコク深く滑らか。そしてキルシュの甘い香りがフワッ来ます。ただアルコール分は飛んでいて大人味ではなく、子供さんが食べても大丈夫なレベルだと思います。
いちごの甘みと酸味にトロトロで旨味たっぷりの生クリーム。そしてふわふわなスポンジのバランスが素晴らしく、意外と濃厚なのにパクパク食べられる美味しさでした。
キルシュが入ってない方は「ブラン」です。見た目はほぼ同じ(絞られたクリームの口金が違うのみ)ですが「味わい」はかなり違います。
確かに。ルージュはクリームにコクがあり少し濃厚ですけど、ブランは生クリームの仕立てかたを変えているのか、よりフワッとアッサリしていて、さらに軽く食べられる感じです。
そしてスポンジにはイチゴのシロップがたっぷりと掛けられて、しっとり滑らかで程よい酸味があり、シルキーな味わいが印象的でした。
どちらも美味しいですが、個人的に好きなのは生クリームにより旨味があるルージュでしょうか。でもスポンジはブランの方が好みで、どちらも甲乙つけ難い美味しさだと思います。
このショートケーキは元々店頭販売していない予約販売のみの裏メニューだったそうですが、テレビで大ブレイクしてからはSNSで評判となり、今では日本一美味しいショートケーキと言われる程の看板商品になったそうです。
人気の「かぼちゃモンブラン」(520円+税)です。季節限定の品。
かぼちゃのクリームは食感はふわっと軽く甘さ控えめ。中のしっとりとしたスポンジは、かぼちゃ味がしっかりと感じられ、バランスがとてもいいです。
土台のメレンゲは少し甘めで香ばしくてサックサク、口の中でシュワシュワ溶けます。完成度が高く、見た目通りの美味しさで大満足できました。
お店の隠れた定番と言われる「ブロンディール」(520円+税)です。
去年話題になったブロンドチョコのフンワリしたムースと、つぶつぶ感のあるプラリネのクリームに、濃厚な生チョコ、そして中心には酸味のある苺のムースや、ねっとりとほろ苦いアーモンドのキャラメルがたっぷりと入っています。
すごく美味しい… 一言でいえば濃いです。濃いけれども、それぞれが口の中で混ざり合うと、得も言われぬ旨味に変化するんです。
ブロンドチョコの塩気と苺の酸味、ツブツブとしたプラリネ、土台のザクザクとしたアーモンドのビスキュイが“絶妙なアクセント“になって、めっちゃ美味しかったです。
人気の「シュルプリーズ」(475円+税)です。見るからに美味しそう…
頂上のマロンは渋皮煮。表面のマロンクリームは柔らかく見えますが意外に硬めで栗味が濃厚。中にはミルキーで旨味がある生クリームがたっぷりで、その下がブラウニーっぽい濃厚なチョコ生地で、ほろ苦いビター味。全体に甘さは控えめ。
土台は硬さのある香ばしいザックザクのチョコクッキーで、これがまた素晴らしく美味しいです このハードなクッキーとバランスを取るために、上のクリームに硬さを持たせている感じでしょうか。
シュルプリーズとはフランス語で「びっくり」という意味ですが、その名の通り美しい外観に似合わず、骨太で濃厚、かつ食べごたえも十分で、大満足の一品でした。
人気のチョコケーキ「ユニヴェール」(520円+税)です。
外側はトンカ豆入りのクレームブリュレをブレンドしたチョコムース、濃厚でほろ苦いチョコ味と、ふわっと甘く魅惑的な香りが楽しめます。
中心には酸味の効いたダークチェリーのコンフィチュールがたっぷりで、濃いチョコムースとも絶妙にマッチしています。
その下のしっとりとしたスポンジはキルシュが香る大人味。土台はザクザクしたサブレ生地で、これがまたいいアクセントになり、とっても美味しく頂けました。
こちらも人気の「ムース・マスカルポーネ」(500円+税)です。
表面にフランボワーズソース、その下はまろやかなマスカルポーネのムースと中心にピスタチオのムース、爽やかなシトラス風味のスポンジという構成です。
滑らかでコクのあるマスカルポーネと、ピスタチオのコラボレーションが素晴らしいです。フランボワーズとシトラスの酸味が爽やかなアクセントになり、旨味たっぷりで、あっという間に食べ終わっちゃいました。
推す人が多い「タルト・ショコラ・バナーヌ」(500円+税)です。
香ばしいタルトの中にキャラメルでソテーしたバナナ、トップにバナナ風味の生クリームという構成です。
外サクで中しっとりなタルトと、ほろ苦く濃厚なキャラメルバナナ。そこにふわっと軽いけれども、深みの感じられるバナナ味の生クリームが絡まって、1口食べると止まらなくなるほど美味しいです。
バランスがとてもよく、味付けは少し甘めですけど、完成度が高い一品だと思いました。
まとめ-個性的で完成度の高いケーキが多い
いやー美味しかったです。すごく真面目に、そして繊細に作られたケーキが多いです。
苺のショートはもちろん素晴らしいですが、それ以外のケーキも個性的で完成度が高く、お値段的にもこの内容なら納得。他店と比べても、むしろ安いぐらいだと思いました。
その理由は別記事でご紹介したかも知れませんが、丸型のケーキはドカッと作って四角に切り分けられず、1個ずつ個別に作る必要があり、かなり手間が掛かります。
逆に言うと丸型ケーキが多ければ多いほど「丁寧な手作りにこだわるお店」だという証拠で、この後イートインとサービス面などをご紹介しますが、総合的にレベルが高いのは間違いないと思います。
白と青のオシャレな外観が魅力
白い窓にフレンチブルーのシェードや扉がとっても可愛くて、左側にはお洒落なテラス席があります。入り口に置かれた観葉植物もよく手入れされていて、明るい南仏の雰囲気を醸し出していました。
お店の中も白を基調に、テーマカラーのブルーで可愛く装飾されています。入り口正面の大きなショーケースの中には美味しそうな生ケーキやホールケーキ、焼き菓子などがズラリと並んでいました。
店内はかなり広いですが、混んでいる時は入場制限が掛かるので、大人数でもゆっくりとケーキを選ぶ事ができると思います。
また左側にはたくさんの焼き菓子と、可愛いく包装されたアソート品が置いてあるコーナーがあり、お土産で買っている人が多かったです。
ゆったりとしたイートインにウッドデッキのテラス席
イートインは左側の奥です。先にご紹介したテラス席が6席(ペット同伴&喫煙可)、他に2人掛けの丸テーブルと2人~4人掛けの角テーブルで構成され、全部で30人座ることができます。
特に丸テーブルはめっちゃ可愛くて、席の間隔がゆったりとしているので、常に人気が高いとの事でしたが↓
そういや写真上げたとおり昨日久々にフレンチパウンドハウスに行ったのですが、やはり週末でも14時ころまでは待ちなしで席につける 15時手前くらいから心折れるレベルで人が並び始めるのでお昼過ぎくらいに行くのがコツですな~~!
— ちいこちゃん (@chelmoj) November 24, 2019
という情報があり、試しに13時ごろお店に伺ったら、かなり空いていて、相棒と2人でお目当ての丸テーブルにすぐ座れました。
ドリンクメニューはコーヒー(Hot500円)、デカフェ(カフェインレスコーヒー:Hot500円)、カフェラテ(Hot550円、Ice600円)、エスプレッソ(550円)、ダブルエスプレッソ(650円)、そして美味しいと評判の水出しコーヒー(500円)の6種類。
紅茶はダージリン(Hot500円)、アッサム(Hot500円、Ice550円)、ニルギリ(Hot500円、Ice550円)、アールグレイ(Hot500円、Ice550円)、ピンクローズ(Hot500円、Ice550円)、ハーブブレンド(マカイパリ茶園オーガニック:Hot550円、Ice600円)ロイヤルミルクティ(Hot550円、Ice600円)の7種類。
ソフトドリンクはココア(Hot550円、Ice600円)、ミルク(Hot&Ice:450円)、オレンジジュース(500円)、グレープジュース(500円)、ペリエ(500円)の5種類でした。
もうめっちゃお洒落! 見下ろすと分かるのですが、このテーブルだと白い食器を置くだけで、ケーキも飲み物も上品で美味しそうに見えて、この視覚効果を利用した演出の巧さが、人気の秘密なのかも知れません。
この日は暖かかったので私は水出しコーヒー、相棒はホットダージリンを頂きました。水出しコーヒーは評判どおりの美味しさで、雑味がなく、とてもクリアな味わい。相棒のダージリンも少し飲ませて貰いましたが、とても美味しかったです。
店員さんの応対も親切で礼儀正しく、椅子がクッション付きだったので、楽に座れて、ゆったりとした時間を過ごせました。
オーナーシェフが苦心の末にたどり着いた苺のショート
このお店のオーナーシェフは江口潤一郎さん。下記の特集記事でショートケーキに対するこだわりを熱く語っておられます。
このこだわりは江口シェフの修行時代に原材料の比率を1g変えるなど、ほんのちょっとした工夫で、味がガラリと味が変わってしまう事に教訓を得たそうです。
現在のルージュやブランも「15種類の生クリームを試作」した結果、ようやくたどり着いた製法なのだとか。すごい…
やはり人気になるからにはそれなりの苦労があるんですね。江口シェフは今でも第一線で陣頭指揮を取られ「味の研究」には余念がないそうです。
店舗の詳細
フレンチ パウンド ハウス 大和郷本店 1986年オープン | |
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住所 | 東京都豊島区巣鴨1-4-4 マンション サンビップ巣鴨 1F |
電話番号 | 03-3944-2108 |
営業時間 | 10:00~20:00(年末年始に変動の場合あり)、日曜営業 |
定休日 | 年中無休 |
店舗形態 | 洋菓子専門店 |
価格帯 (1単価) | 生ケーキ:400円~600円台 |
イートイン | あり 30席 |
駐車場 | なし、近くにコインパーキングあり |
特記事項 | 子供可、テラス席はペット同伴&喫煙可(雨天は中止) |
Googleマップの口コミリンク
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