SNSで人気のケーキ5点と焼き菓子3点
一番人気の「キャロットケーキ」(380円+税)です。
滑らかなバターとクリームチーズのフロスティングはザラメの“つぶつぶ食感“が素晴らしく甘さ控えめ。下のキャロットケーキはどっしり系かと思いきや、意外にフワっとしっとりした軽めな食感です。
生地はスパイシーで、香ばしいキャロットのツブツブがしっかりと感じられ、ナッツやレーズンも混ぜてあり食べごたえも十分。大満足の一品でした。
絶品と評判の「バニラチーズケーキ」(450円+税)です。バニラと2種類のクリームチーズ、爽やかなサワークリームをコラボした一品。
甘いバニラの香りにチーズはもったりと濃厚で滑らか。酸味や甘さも丁度良く、香ばしい土台のタルトはサックリのしっとり目で、めっちゃ美味しかったです。
本場イギリスにも負けないと評判の「クリームティー」(450円+税 数量限定)です。
クリームティーとはイギリスの伝統的なお茶会「アフタヌーンティー」の一種で、こんな風に焼き立てのスコーンに、ジャムやクロテッドクリームを付け、紅茶で頂きます。
クロテッドクリームは脂肪の多い生乳をじっくりと弱火で煮詰めて表面に固まる脂肪分を集め、バターと生クリームの中間の様に仕立てた“風味豊かなクリーム“の事です。
現在は様々に市販されていますが、バターに比べて保存性が極端に悪く、風味が落ち易いのが難点。
その点このお店のは、市販の物と比べ物にならないほどフワッと滑らか、かつ新鮮でミルキーでコク深く、外サックリ中ふんわりのスコーンに、甘酸っぱい日替わりジャムとも相性ばっちり。最高に美味しかったです。
お店の定番と言われている「レモンケーキ」(420円+税)です。
ほのかに甘酸っぱい“濃厚なレモン風味“が素晴らしいです。粗目の生地に練り込んであるレモンピールが爽やかで、トップのジャリジャリとしたレモン味のザラメ砂糖もいいアクセントになり、あっと言う間に食べ終わっちゃいました。他にも↓
【サンデーベイクショップ】コーンミールアーモンドブレッド,アイス(アーモンドミルク,マスカットレーズン&オレンジ),ネクタリンルバーブスムージー。
甘さ控えめな生地はコーンミールとアーモンドパウダーな香ばしさと独特な風味。上にオートミール,白ごま等の香ばしさと食感アクセント。 pic.twitter.com/ZocGUc6dHy
— 双天 (@IIllIIllIIll) October 6, 2019
これもめっちゃ美味しそう… パウンドケーキは様々な種類があって、今回はご紹介しきれませんがSNSでは「どれを食べても美味しい」とコメントしている人が多いです。
人気のチョコレートブラウニー(380円+税)です。非常に香ばしく、しっかりと焼かれています。それでいてパサパサした感じはなく、少し甘めでほろ苦くチョコの風味が濃厚。
ふわっとサックリな軽い食感で後味も軽く、パクパクと食べられる美味しさでした。
大人気の「猫型ショートブレッド」です。「にゃんころう」と「マイケル」の2種類があり、どちらも値段は500円+税で6匹ずつ入っています。
「にゃんころう」はイギリス産の小麦とジャージーバターなど、上質な原料にこだわっており、“みっしりと香ばしいバター風味“で甘しょっぱくてサックサク。市販のバタークッキーなどとは段違いの美味しさでした。
「マイケル」は全粒粉が配合され、にゃんころうより少し焼き目が強く、更に香ばしく芳醇なバター風味が特徴です。
全粒粉独特の“ザクホロなつぶつぶ食感“に甘じょっぱい味わい。私はどちらかと言えば、こちらのほうが好みでした。
お店の定番と言われている「ビクトリアスポンジ」(450円+税)です。今回は売り切れで頂けなかったのですが、お味の方は↓
これは期待できそう…
噛むほどに小麦の味が感じられる香ばしい粗目のスポンジ生地に、色々な自家製ジャムや旬の具材と、もったり濃厚なバタークリームが挟まるそうです。
めっちゃ美味しいと評判の「ひきたて小麦のパンケーキ」(300円+税)と「ジャム&バター」(150円+税)です。
セルフで付ける量を自分で調節できる数種類のジャムとバター(どちらも自家製)は、セットにしなくても食べられますが、インスタではほぼ100%の人がセットにしています。
こちらは水曜日限定メニューなので後日伺いました。焼き立てでふんわりアツアツのパンケーキと、トローリとろけてじゅわっと染みる濃厚バターに、甘酸っぱい自家製ジャムとくれば、美味しくないはずがありません。
北海道産小麦を使った「4段重ね」の絶品パンケーキは“小麦の風味がそのまま感じられる“というか、1口食べたらもうパクパクと止まらなくなり、アッという間に食べ終わっちゃいました。お値段以上だと思います。(※現在は一時的に提供を停止中)
突発的に開催される通販とは?
ほとんど常連さんしか知らない情報ですが、このお店はSTORES(ストアーズ)で、突発的通販が開始されます。
基本的に通販が開始される時は公式インスタグラムで告知されますが、告知された途端、あっという間に売り切れるので、私も1回挑戦しましたが買うことはできませんでした…
まとめ-種類が多く何度通っても飽きないお店
以上ですが、今回ご紹介したのは人気メニューのごく1部。まだまだ美味しいケーキやタルト、惣菜パンなどが目白押しで、季節ごとに限定メニューも登場し、何回通っても飽きないお店らしいです。
とにかくどのお菓子も完成度が高く、これに美味しい紅茶を合わせれば、まさに英国貴族そのままの“贅沢なアフタヌーン・ティー“が楽しめると思いました。
お店はレトロモダンな雰囲気
上でもご紹介していますが、このお店は2019年11月23日に幡ヶ谷駅近くで移転オープンしました(徒歩6分)。
新店舗はレンガ調のレトロモダンな造りで、旧店舗よりもグッとスタイリッシュな印象になった気がします。
店内はかなり広くなりました。販売方式は旧店と変わらず、美味しそうなスイーツが目の前にズラリと並びます。
お客さん同士の押すな押すなの窮屈さが少し改善され、このお店ではもう少し余裕をもって店内を回れそうです。
初台店でカウンターの下に並んでいた焼き菓子と自家製ジャムですが、幡ヶ谷店では壁際に販売コーナーが新設され、選びやすくなりました。特に人気の物はレジ下の棚にもあります。
イートインは10人掛けの大テーブルをメインに2人掛けのテーブルと椅子のほか、スタンディングテーブルなども新設されて使いやすくなり、こちらもSNSでは好評を得ています。
※現在入店時は出入口で手を消毒し、マスク着用が必須。朝7時30分~17時までの時短営業。
移動販売で腕を磨き手作りにこだわるオーナーシェフ
オーナーは「嶋崎かづ子」さん。石川県出身の方で、神戸の製菓専門学校を卒業後はコーヒーチェーン店に就職し、当初はバリスタを志望するも、社内の製菓担当になった事で、お菓子作りの面白さに目覚めたそうです。
その後は筆者も訪れた事がある菓子研究家の「いがらし ろみ」さんが主催する、神奈川県鎌倉市の有名な手作りジャム屋さん「ロミ・ユニ コンフィチュール」のスタッフとして腕を磨きます。
2007年からはいがらし ろみさんと一緒に、手作りお菓子ユニット「ビスキュイティエ」を結成、その後はケータリングやスイーツイベントなど主要業務にした“フリーの移動おかし屋さん“としてキャリアを重ね、2014年にこのお店をオープンしました。
そんな嶋崎シェフの「こだわり」は明らかにはされていませんが、それはお店に並んでいるお菓子達を見れば一目瞭然。どこまでもトコトン「手作りにこだわっている」のが良く分かります。
インスタでは既にフォロワー数が47万人以上、これからも益々頑張って頂きたいお店だと思いました。
番外編:赤毛のアンのお茶会について
お茶会つながりで思わず書いてしまいました(笑)
ただ、この番外編はお店と何の関係も無いので、興味の無い方は読み飛ばして頂いて結構です。
日本で「赤毛のアン」はアニメが有名ですが、その原作は今から100年以上前にカナダの小説家「ルーシー・モード・モンゴメリ」(1874年- 1942年)によって書かれました。
1979年に日本で放映されたアニメ版の赤毛のアンは、かなりこの原作に忠実で、機関銃の様に喋りまくる主人公のアンと共に、小学校低学年レベルではちょと理解出来ないようなストーリーが多く、当時は女子中高生の間で話題になったそうです。
制作陣も監督が高畑勲さん、初期の場面設定を巨匠:宮崎駿さん、キャラクターデザインが後に「耳をすませば」の監督で有名になった近藤喜文(故人)さん。
さらに幾つかの話数の絵コンテを、同じ年に「機動戦士ガンダム」で大ブレイクした「富野由悠季」さんが担当するなど、非常に豪華なのです。
アニメの舞台は19世紀末。ノバスコシアの孤児院から赤毛の少女「アン・シャーリー」がプリンス・エドワード島のアヴォンリー(架空の町)に住む、初老の兄妹「マシュー・カスバート」と「マリラ・カスバート」に貰われる所から始まります。
そしてこの赤毛のアンでは、スコットランド系移民の2世であるマシューとマリラが、頻繁に近所の住民を招き「優雅な午後のお茶会」を開くのです。
この時はアンもお菓子作りを手伝いますが、養母のマリラがバニラの香料の空き瓶の中に「痛み止めの塗り薬」を入れていたのを、風邪気味で鼻の利かないアンが、香料と間違えてケーキに入れてしまい、大騒動になったりします(笑)
その他の「面白いエピソード」としては、近所に住むアンの親友で同い年の「ダイアナ・バリー」をアンが自分で主催するお茶会に招き、マリラが作ってくれた「いちご水の瓶」をマリラが頭痛薬代わりに作っておいた「ぶどう酒の瓶」と間違え「大量に飲ませて」しまいます。
すると酒豪の素質があったのか、ぶどう酒を何杯も飲んだダイアナは、ベロベロに酔っ払ってしまい、いきなり性格が豹変。アン相手にクダを巻きつつ、フラフラの状態のまま、最後は怒って家に帰ってしまうのでした。
その醜態を知った超常識主義の「ダイアナのお母さん」がカンカンに怒り、ダイアナとの交際を「永久に禁じられしまう悲劇の展開で絶望するアンの姿」などはかなり面白く「その後の劇的な展開」は本当に素晴らしいです。
また、カスバート家の薪ストーブ兼オーブンで作り出される「色々なお菓子」なども大きな見どころの1つで、何事にも折り目正しきスコットランド移民(カトリック教徒)の日常生活と、そこに突然飛び込んだ「ハチャメチャ行動主義なアン」との対比を、興味深く見る事ができます。
店舗の詳細
サンデーベイクショップ 2014年オープン | |
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住所 | 東京都渋谷区本町6-35-3 |
電話番号 | 非公開 |
営業時間( 幡ヶ谷店) | [木金]7:30~19:00、[土日]9:00~18:00、日曜営業(※逐次変更あり、詳細は下記のインフォメーションページで告知) サンデーベイクショップ・インフォメーション ※現在はコロナ対応で7時30分~17時の時短営業中。 |
定休日( 幡ヶ谷店) | 月・火・水、その他夏季休業、イベント等で臨時休業あり(SNSで告知) |
店舗形態 | 洋菓子、パン販売 |
価格帯 (1単価) | 焼き菓子:300円~400円台 |
イートイン | 幡ヶ谷 あり 12席、初台店 あり 9席 |
駐車場 | なし |
特記事項 | 完全禁煙、子供可、カード不可 |
SNS | facebook、Instagram、Twitter |
公式HP | サンデーベイクショップ |
Googleマップの口コミリンク
お店の地図情報と口コミがご覧になれます。
テイクアウト用の休憩ベンチ
幡ヶ谷駅近くには「幡ヶ谷ひだまり公園」という新しい公園があり、沢山のベンチがあります。
見晴らしの良い広い芝生があったり、出来てからまだ数年なのでトイレも新しいです。外水道はありませんが、トイレの手洗いはありました。
インスタグラムの参考ページ
実食ブログ
初台店のレビュー
幡ヶ谷店のレビュー