可愛くて見た目バッチリな絶品スイーツ4点
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お店のスペシャリテ「モンブラン」(515円)です。形がすごく個性的で、巾着型の手仕上げな所が素晴らしく、一年を通して食べられます。
表面はフランス産のマロンクリーム、中は下から土台も兼ねたスポンジ、ディプロマットクリーム(生クリーム+カスタード)が入り、たっぷりの生クリームという構成で、中心にマロングラッセが数粒入っています。
和菓子を作る様に手でせり上げながらくっ付けるという、表面のマロンクリームは少し甘くもっちりとして、栗の風味はそれほどでもありませんが、コクがあり、しっかり美味しいです。
対照的に中のスポンジ、生クリーム、ディプロマットは食感が軽めで甘さ控えめなので、味にメリハリがあります。ホクホクのマロングラッセも良いアクセントになって、めっちゃ美味しかったです。
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可愛くて美味しいと人気の「ポムマール」 (手前 480円)です。
外側は酸味の効いたリンゴのムース、中はふわっとラム酒が香る、少し甘いバニラムース、中心にはシャクシャクした甘酸っぱいリンゴとアンズのソテーが入っています。
食感も含めて具材のバランスがよく、土台のチョコビスキュイはサクサクですし、全体的に甘さ控えめで、すごく美味しかったです。
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大人気のフルーツサンド (1ドリンク付き:1100円)です。900円でテイクアウトも可能。
特別注文のパンに新鮮なフルーツと、コクのある生クリームがたっぷり挟まった豪華なサンドイッチです。イートインではドリンクが付いてお得なので「売り切れ率が高い」そうです。
フルーツはキウイ、苺、バナナ、オレンジ、リンゴの5種類、どれも新鮮でジューシー。濃厚で甘さ控えめな生クリームと、旨味タップリでふわふわのパンによくマッチしています。
これも具材のバランスがとてもいいです。生クリームには特製のカスタードも少し混ぜてあるとかで風味がよく、パクパクと食べられる美味しさでした。
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個性的だと評判の「レモンケーキ」(185円)です。
レモンケーキの中に濃厚なカスタードを詰めているので、生地にパサパサした感じが全くなく、口に入れるとフワトロ食感に変化します。
レモンの酸味とふわふわな生地とクリームの「三位一体な味わい」が素晴らしく、こういうレモンケーキは食べた事が無いので少し驚きましたが、甘さ控えめでとても美味しく頂けました。
この内容で200円以下ならお値打ちだと思います。
まとめ-個性的でしっかり作られたケーキが多い
全体に昭和レトロな雰囲気だったので、ケーキもレトロなのかと思いましたが、全然そんな事はなく、リーズナブルなのに素材を厳選し、個性的でしっかり作られた美味しいケーキが多かったです。あとTwitterでは↓
母からの差し入れ、欧風菓子エノモトさんの紅茶クッキー。かめば噛むほど、美味しくて、粉やバターの香りを感じます。美味しい〜。ホームページを見たら丁寧で美味しそうなケーキがたくさん。シュークリームも有名かな? pic.twitter.com/bMTWjtZTLL
— シウマイギョウザ (@shumaigyoza2) July 25, 2019
元々は蒲田駅近くで長くパン屋さんをされていたとかで、ケーキと一緒に焼き菓子もかなり評判です。インスタではご紹介した以外にも、たくさんのケーキが推されていました。
お店の特徴(外観、イートイン、サービス面)
昔風な佇まいで、ペパーミントグリーンにホワイトの縁どりがすごくお洒落です。創業は何と昭和30年(1955年)だそうで、今は欧風菓子やパーラーという看板が少ないから、逆に新鮮な感じがします。
店内もレトロな雰囲気で「欧風」という言葉がピッタリ当てはまります。年季の入ったショーケースの中には生ケーキが17種類ほど、最上段にはホールケーキが7種類、ロールケーキも3種類ありました。
焼き菓子コーナーも人気なだけに、かなり充実しています。
イートインは席数が多く広々としている
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イートインは入り口を入った左側です。意外に奥行きが深く、突き当たりの壁には大きな窓が切ってあり、緑が多くて見晴らしのいい庭が一望できます。アイス用のグラスが可愛いですね♪
席数は数えませんでしたが多分50席以上、座り心地の良さそうなクッション付きのレトロな椅子とテーブルがズラリと並び、左右が広めに取ってあるので、狭苦しい感じはありませんでした。
ドリンクメニューは多彩でお得なランチもあり
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ドリンクメニューはコーヒーが5種類(アメリカン、ミルク、カフェオレ、ウィンナー、エスプレッソ520円~570円)、紅茶はポットサービスで3種類(ダージリン、アッサム、アールグレイ一律520円)あり、ホットかアイスを選べ、ホットのみはココアとカプチーノ(どちらも570円)です。
他に絞りたてのフルーツジュースが4種類(グレープフルーツ、オレンジ、レモン、ホットレモン、一律670円)、定番のコーヒーフロートやメロンソーダ(どちらも620円)もありました。
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あとボリュームタップリのナポリタン(上記写真:1040円)など、1ドリンク付きのランチメニューが6種類(パスタ、ピラフ、サンドイッチ720円~1040円)あり、こちらも人気になっています。
コーヒーと紅茶は515円以下のケーキとセットで900円なるので、私と相棒はご紹介のケーキに、アイスコーヒーとアイスティーを頂きましたが、どちらも本格的な味わいで、すごく美味しかったです。
店員さんの対応も丁寧で居心地がよく、この日はついつい長居をしてしまいました。
ロマンヒストリー ~欧風菓子エノモト~
ここでは下記リンクを参考にお店の歴史を少しご紹介します。
欧風菓子エノモトの前身は「三河屋ベーカリー」というパン屋さんでした。戦後すぐに蒲田駅の西口近くにオープンしましたが、区画整理のため、現在の池上駅そばに移転したそうです。
三河屋の由来は初代オーナーさんが三河(愛知県)出身だったからです。戦前の若い頃に三河から東京に出てきてパン屋さんで修行をし、戦後に蒲田駅前でお店を開いたというのですから、かなりの野心家で努力家の方だったのでしょう。
その後は2代目の方が初代オーナーさんから「喫茶店をやるなんてとんでもないっ!」などと、猛反対に合いつつも、昭和30年頃(1955年)から、洋菓子とパーラー部門を始めて軌道に乗せ、現在の欧風菓子エノモトの原型が出来上がります。
この辺りも新旧のせめぎ合いや、時代の移り変わりがよく分り、とても興味深いです。
そして昭和55年(1980年)にお店が入っていた木造3階建ての建物が、現在の鉄筋コンクリートのビルに建て替えられます。8年後の昭和63年にはパン部門を廃止して、洋菓子をコンセプトにした喫茶店に完全シフト。
以後は何回かの大幅リニューアルを経て、現在に至るそうです。
やはり戦後すぐに創業して、現在まで途切れること無く、お店を発展させて来たというのが凄いですし、それだけ周囲の人々に愛されて来たという証拠なのでしょう。
これからも3代目、4代目と、長く続いて欲しいお店だと思いました。
店舗の詳細
欧風菓子エノモト 1925年オープン | |
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住所 | 東京都大田区池上6丁目2-18 |
電話番号 | 03-3754-1155 |
営業時間 | [洋菓子販売]10:00~20:00(売切れ仕舞い)、[カフェ]10:00~18:00(L.O)、日曜営業 |
定休日 | 無休 |
店舗形態 | 洋菓子専門店 |
価格帯 (1単価) | ケーキ:400円~500円台 |
イートイン | あり 50席以上 |
駐車場 | なし |
特記事項 | 完全禁煙、カード不可、店内は原則撮影禁止。 |
SNS | |
エノモトの歴史 | エノモトの歴史について |
公式HP | 欧風菓子エノモト |
グーグルマップの口コミリンク
お店の地図情報と口コミがご覧になれます。
テイクアウト用の休憩ベンチ
お店周辺のベンチをご紹介しています。※お店からは5分ほど掛かりますが池上5丁目公園は沢山のベンチがあります。