お店のスペシャリテと人気ケーキ6点
お店のスペシャリテ「リベルテ・ソヴァージュ」(540円+税)です。藤本シェフはこのケーキでパティスリー世界大会を制しました。
外側はほろ苦いキャラメルのグラサージュ(コーティング)、その下は濃厚で超滑らかなチョコムース、中心にはキャラメリゼして「ネットリの焼きバナナとカリカリのクルミやナッツ」がたっぷり入っています。
チョコとバナナの相性の良さに加え、よく見ると外側と中心付近のチョコムースの濃度を変えて、全体の旨味をググッと引き上げています。土台のチョコビスキュイもサクサク&中しっとり、甘さ控えめで大満足の一品でした。
大人気の「和栗のモンブランパイ」(630円+税)です。フワッとラム酒が薫る和栗のマロンクリームは栗味が濃く滑らか。これはすごく美味しい…
中には生クリームとカスタードのダブルになっていて、それぞれに味付けを変え「全体の旨味」を引き出している感じ。中心にはホクホクのマロングラッセも入っていて、めっちゃ美味しいです。
そして最大の特徴は下半分のパイ生地で、これがまた素晴らしい出来栄え。バター風味で香ばしく、パリパリのサクサクで、あっと言う間にたべ終わっちゃいました。
よく推されている「プルミエール」(530円+税)です。甘さ控えめで滑らかなチョコムースに、ラズベリーのコンフィチュールという組み合わせ。中心には酸味の効いたカシスソースが入っていました。
当然ながら相性バッチリで、酸味と甘味のバランスが素晴らしく、周囲のコロコロしたチョコパフが良いアクセントになって、こちらもペロリと食べちゃいました。
見た目がよく人気の「ガトーショコラ」(450円+税)山盛りのチョコがイイ感じです。味はビターでほろ苦くネットリ。
チョコの下の生クリームは濃厚かつミルキーで、チョコチップが混ぜてあるから、コリコリした食感も楽しめます。
メインのチョコスポンジは焼き加減が絶妙で、しっとり滑らか&口の中でホロホロに溶け、もう最高に美味しかったです。
定番の「ショートケーキ」(450円+税)です。スポンジはふわふわでしっとり、生クリームもフワッとして旨味が濃いのに後味が軽く、パクパクと食べられます。
スポンジには甘い苺と少し酸味のある苺ジャムが挟んであり、この苺ジャムの風味が素晴らしく、スポンジの旨味と後味の軽さをぐっと引き出している様に思えました。とっても美味しかったです。
めっちゃ美味しいと評判の「和栗のタルト」(615円+税)です。ボリュームたっぷりで、和栗の渋皮煮のハーフが4つも乗っかって、もうこれだけでうれしくなっちゃいます。
上の生クリームは栗の邪魔をしないように、フワッと軽い仕上がり。ホクホクの和栗に、外サクで中しっとりな栗タルトの美味しさを、存分に味わえる一品でした。
最近人気の「チョコショートケーキ」(490円+税)です。ショートケーキのチョコ版ですが、こちらはかなり大きくて食べごたえがあります。
やはりとっても美味しいです。ふんわりのチョコスポンジと濃厚なチョコクリームという間違いのない組み合わせで、中の甘酸っぱい苺がアクセントになり、あっと言う間に食べ終わっちゃいました。
嵐にしやがれで話題になったモンブランとハートチョコ
季節限定の「モンブラン」です。こちらは人気TV番組「嵐にしやがれ」の何でも実践コーナ「未知との遭遇」でメンバーの「松本潤」さんが実際にエチエンヌに行き、苦心惨憺して作り上げたのだとか。
また松本潤さんがショコラティエを演じた人気TVドラマ「失恋ショコラティエ」の制作発表では、オーナーシェフの奥様が可愛い特注のハートチョコを作って話題になりました。
素晴らしい出来栄えです。実はお奥様も有名な製菓コンクールで何度も優勝に輝いた「凄腕のパティシエ」で、現在はお店の業務のほか、スイーツアートデザイナーとしても活躍し、主にオーダーケーキ(1つ20万円の物も)を制作しているそうです。
まとめ-全部美味しいけどチョコ系は特にハイレベル
以上ですが、ケーキはどれも一見普通にそうで実は素材を巧みに組み合わせ「完成度を高めたケーキ」が多く、特にチョコ系のケーキはどれもレベルが高い気がしました。
お値段の方も、世界を極めたパティシエが作るケーキとしては、とってもリーズナブルで、インスタで人気のなるのもよく分ります。あとこのお店は「焼き菓子も美味しい」と評判で↓
こちらは「プティ・フール・セック」(3050円+税)というクッキー缶です。香ばしいパイやメレンゲなど、様々なクッキーが隙間なくたっぷり入り、見た目もバッチリ。
焼き立てにこだわるため、現在は残念ながら「お取り寄せは不可」だそうで、店頭のみの販売になっています。
近くの人気店です。エチエンヌと人気を2分しているとか。
お店は新百合ヶ丘にありフレンドリーな雰囲気が魅力
お店は新百合ヶ丘駅から500mほどの所にあり、一本道なので分かりやすいです。外観はお洒落ですが気取ったところはなく、手書きのスタンド看板が沢山あって、とってもフレンドリーな雰囲気。テラス席もたくさんあります。
平日の午前中に伺いましたが、店内には既に8人ほどのお客さんがいました。お店のトレードマークになってる「翼の生えたブタさん」のワイヤーアートなどが所々にあって面白いです。
バックヤードはガラス越しに見える作りになっており、藤本シェフも含め、数人の店員さんが一生懸命ケーキを作っていました。
お目当てのショーケースには、25種類ぐらいの綺麗な生ケーキに、6種類のホールケーキやロールケーキにプリン、カラフルなマカロンと、まさに選り取り見取り、品揃えの多さに圧倒されます。
ショーケースの上には、いい匂いのクロワッサンや美味しそうなタルト、そして店内いっぱいに焼菓子が置かれていて、ワクワクしてきます。
イートインは店内に無く、お店に面した遊歩道に鉄製のイスとテーブルが置かれ、夏場は合計10席ほどのテラス席になるそうですが、真冬はさすがに厳しいので、今回はパスさせて頂きました。
店員さんは礼儀正しく、キビキビとして好感が持てます。また暖かくなった頃に伺いたいと思いました。
あとこのお店はクレカが使えて(VISA、MASTER)2000円以上の購入で、近隣のコインパーキング無料券(30分)が貰えるそうです。
日々スイーツの探求を続けるオーナーシェフ
オーナーシェフは藤本 智美さん。調理師学校を1990年に卒業後、横浜プリンスホテルに入社し、お菓子作りの基礎を学びます。
その後国内外の製菓コンクールで優勝するなど、頭角を表し、2006年にグランド・ハイアット東京の副料理長に就任。
2007年には洋菓子コンクールの最高峰「第10回クープ・デュ・モンド・ドゥ・ラ・パティスリー」で見事に総合優勝を果たし、一躍世界的なパティシエとして注目を集めます。
そんな輝かしい経歴を持つ藤本シェフでも、2011年のオープン当初はエチエンヌの経営に相当苦労されたそうで、経営難の苦しい日々から、実に多くの事を学ばれたのだとか。
1番のこだわりは「気取らずに自分が本当に美味しいと思ったお菓子を作ること」だそうで、複雑で奇をてらった物ではなく、果実なども旬の優れた素材を使い、ストレートに「美味しい」とお客さんに言って貰えるケーキを、日々探求し続けているとのこと。
これからもますます技術に磨きを掛け、奥様と一緒に頑張って頂きたいと思いました。
店舗の詳細
エチエンヌ 2011年オープン | |
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住所 | 神奈川県川崎市麻生区万福寺6-7-13 マスターアリーナ新百合ヶ丘 1F |
電話番号 | 044-455-4642 |
営業時間 | 10:00~19:00、日曜営業 |
定休日 | 月曜、※変更あり |
店舗形態 | 洋菓子専門店 |
価格帯 (1単価) | スイーツ:500円~700円台が主流 |
イートイン | あり テラス席10席 |
駐車場 | 2000円以上購入で近隣のコインパーキングの30分無料券が貰える。 |
特記事項 | 完全禁煙、カード可(VISA、MASTER)、電子マネー不可、子供可 |
SNS | |
公式HP | エチエンヌ |
Googleマップの口コミリンク
お店の地図情報と口コミがご覧になれます。
テイクアウトは「万福寺さとやま公園」がオススメ
お店周辺で検索しご紹介しています。お店のすぐそばには「万福寺さとやま公園」があり、沢山のベンチがあります。見晴らし台風のテラスもあって、きれいな景色を眺めながらケーキを食べられます。トイレや水道もありました。