ネットで人気のケーキ7種類
お店の定番と言われる「フロマージュ・クリュ」(460円+税)です。孫悟空の「きんと雲」のように乗っかっているのはサックサクのメレンゲで、口の中でジュワッときます。
メレンゲの下にはコクのある濃厚な生クリーム、その下はクリーミーなレアチーズのムースと、中心には少し酸味のあるフランボワーズのジュレ、土台は薄くしっとりとしたアーモンド味のスポンジという構成。
サクサクなメレンゲの甘さに、生クリームとレアチーズのコク、そして酸味のバランスが良い、フランボワーズの「四重奏」がとても素晴らしく、最高に美味しかったです。
大人気の「モンブラン」(520円+税)です。マロンクリームは洋酒がしっかりと効いて、ねっちりと濃厚。栗味が濃く滑らかで、とても味わい深いです。
対照的に中の生クリームはフワッと軽くほぼ無糖、だから味にメリハリがあります。
そして土台のメレンゲはとっても香ばしくて、カリカリ&じゅわじゅわ。甘さのバランスも良く、見た目そのままの美味しさでした。
めちゃウマと評判の「スーボア」(480円+税)です。表面には甘酸っぱいベリーのジュレ、その下は濃厚なベリー風味のチョコムースと、キルシュがフワッと来る、クリーミーなババロア。
確かにめっちゃ美味しい… 酸味をあまり強くせず「ババロアの旨味とベリーチョコの酸味とコク」を前面に出している感じが素晴らしいです。
土台のヘンプナッツ(麻の実 ※合法です)が付いた「ビターなチョコスポンジ」も良いアクセントになり、パクパクと食べちゃいました。
人気の「レ・フェー」(540円+税)です。上はホワイトチョコで作った甘いストロベリークリーム、その下は濃厚なピスタチオのクリームで、旨味たっぷり。
土台の外パリで中シットリのスポンジもピスタチオ味。中心には程よい酸味の苺のコンフィチュールが入っていて、味のバランスが良く、めっちゃ美味しかったです。
見た目ばっちりの「ア・クー・ジュワ」(560円+税)です。上にドーンと乗っている板チョコは、ほろ苦いビター味。中にはピーカンナッツ(クルミの一種)をロースト&ペーストした、香ばしいガナシュがたっぷり。
クラッシュナッツのつぶつぶ感に、中心にはもったりとほろ苦く、濃厚なキャラメルクリーム♡ これがまたガナッシュと抜群に相性がよく、1口食べるごとにクラクラするほど美味しいです。
チョコ、キャラメル、ナッツの「黄金トリオ」を見事に活かし切っていて、まさにお値段以上、大満足できました。
すぐに売り切れる「シュー・ア・ラ・クレーム」(280円+税)です。香ばしくてパリパリな厚皮のシューに、上品な甘さのカスタードクリームが、これでもか! と、たっぷり入っています。
クリームには「バニラビーンズの黒いツブツブ」もちゃんとありますし、滑らかで卵味が濃く、シューも旨味があり大きさも十分、これならお値段以上だと思いました。
美味しいと評判の「コケット」(480円+税)です。上は少し硬めに焼き上げたメレンゲ、その下は濃厚なホワイトチョコのムースに、酸味のあるフランボワーズのクリームとジャム。
しっとりできめ細かいスポンジは、オレンジの風味が濃厚… これはめちゃくちゃ美味しい!
ホワイトチョコは甘さ控えめで、全体のバランスが良く、甘くてボリボリなメレンゲがいいアクセントになって、食べごたえ十分。1個でも大満足できるケーキだと思いました。
まとめ-熟練の技が光る美味しいケーキが多い
とにかく全部美味しいです。それしか言えません。味付けもビックリするような仕掛けは無いのですが、素材がキッチリと活かされ、旨味のカタマリのようになっていて、後味も軽く、パクパク食べられるケーキが多かったです。
やはりシェフ熟練の技なのでしょうね。価格も良心的ですし、チョコや焼き菓子も人気でTwitterでは↓
アンプチパケ、チョコレートもおいしかった。トリュフヴァニーユ、バニラは香り付け程度で固めだけど口溶けよくて後味きれい。おいしくてすごい勢いでなくなる。 pic.twitter.com/hjzzNRk2Au
— しゃすぱ (@supersuper1090) December 15, 2019
こちらもめっちゃ美味しそう… あとこのお店は「焼き菓子のお取り寄せ」が可能なので、興味のある方は下記ページを御覧ください。
明るいカラーの外観と上品な雰囲気の店内
お店の外観は上品なパープルのシェードと、鮮やかなライトオレンジが特徴的で、明るい雰囲気。入り口はスロープがあるので、車椅子の方も楽に出入りでき、右横には6台分の駐車スペースがあります。
ただ、夕方は混んでいて、駐車場は常に満杯になっているとの情報が多く、できれば早い時間に行ったほうが良いかも知れません。あと、このお店は電話でケーキの事前予約も可能です。
バスで行く場合はあざみ野駅西口から路線バス(2番のりば:みすずが丘経由 あざみ野ガーデンズ行き:あ72系統:東急バス)が出ています。
お店の目の前にある「みすずが丘」という停留所(運賃220円、所要時間5分、運行間隔20分程度)で降りましょう。
店内は白と木目が基調の上品な雰囲気。甘い匂いが充満する大きなショーケースには、超美味しそうなケーキが25種類ぐらい。ショーケースの上にも、焼き立てのデニッシュやワッフルが所狭しと並んでいて、めっちゃ美味しそうでした。
焼き菓子コーナーはかなり広くて種類が豊富です。平日の午前中に伺いましたが、すでに大勢のお客さんが居て、ケーキと一緒に買っていく人が多かったです。
イートインは2人掛けのお洒落なテーブルが6つで計12席あり、待たされずにすんなりと座れました。
ちなみこちらは「NAMI」(460円+税)という人気チョコケーキで、濃厚でトロトロなガトーショコラの上に、ほろ苦いキャラメル味のチョコクリームと、ミルキーなチョコムースがたっぷりで、ボリーム抜群。
上に乗っている波型のビターチョコと、香ばしいアーモンドのヌガティーヌ(フロランタンみたいなクッキー)もいいアクセントになって、めっちゃ美味しかったです。
ドリンクメニューはホットコーヒー(450円)、アイスコーヒー(500円)、アイスミルク(500円)、アイスグリーンティー(宇治抹茶:600円)
紅茶はダージリン、アッサム、ニルギリ、ディンブラ、アールグレイ、ポムなど、種類も豊富で一律450円。全てポットで提供されるからお得です。
アイスティーは一律500円で、ニルギリ、アールグレイ、ポムがありました。(※全て税抜き価格)
私はホットコーヒー、相棒は紅茶のダージリンを頂きましたが、どちらも凄く美味しくて、紅茶はたっぷり2杯のめます。
店員さんの応対も上品かつ丁寧で、何の問題もなく、とてもゆったりとした時間を過ごせました。
パティスリー世界大会で2度優勝したオーナーシェフ
オーナーシェフは及川太平(おいかわたいへい)さん。
幾つかの有名パティスリー(都内)に務めたあと、1983年、23歳の時に渡欧し、ルクセンブルグ大公御用達のパティスリー「オーバー・ワイス」や、アルザスの有名店「ジャック」などで、約3年間の厳しい修行を経て帰国します。
帰国後は代官山の名店として知られた「ピエール・ドオル」(現在は閉店)で8年間シェフとして務める傍ら、内外の洋菓子コンクールにも積極的に挑戦し、数多くの有名タイトルを獲得。
そしてパティスリー世界大会(クープ・ド・モンド:ワールドカップ・フランス大会)に2度挑戦し、2度とも個人部門で優勝(1995年と1997年)するなど、日本人としては「前人未到の成績」を収め、1998年に「アン・プチ・パケ」をオープンしました。
そんな及川シェフのこだわりは「素材の味わいをしっかりと活かすこと」だそうで、この前提の上に自分のオリジナリティーを追求しながら、日々ケーキを作っているのだとか。
いや、なるほどと思いました。各素材を最大限に活かしつつ、自分独自の美味しいケーキを作る。
これはまさに「フランス洋菓子の真骨頂」とも言うべきで、超一級の才能と、たゆまぬ努力があったからこそ、神奈川県下有数の人気店に成長したのでしょう。
これからも長く頑張って頂きたいと思いました。
店舗の詳細
アン・プチ・パケ 1998年オープン | |
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住所 | 神奈川県横浜市青葉区みすずが丘19-1 |
電話番号 | 045-973-9704 予約可 |
営業時間 | 10:00~19:00(喫茶L.O.18:00)、日曜営業 |
定休日 | 水曜日、※変更あり |
店舗形態 | 洋菓子専門店 |
価格帯 (1単価) | スイーツ:400円~500円台が主流 |
イートイン | あり 12席 |
駐車場 | あり 6台 |
特記事項 | 完全禁煙、子供可、店内は撮影禁止(眼の前のケーキはOK) バスで行く場合はあざみ野駅西口から路線バス(2番のりば:みすずが丘経由 あざみ野ガーデンズ行き:あ72系統:東急バス)が出ている。 店舗目の前の「みすずが丘」という停留所(運賃220円、所要時間5分、運行間隔20分程度)で下車。 |
公式HP | アン・プチ・パケ |
Googleマップの口コミリンク
お店の地図情報と口コミがご覧になれます。
テイクアウト用の休憩ベンチ
お店周辺で検索しご紹介しています。近くに「小黒公園」という広い公園があり、たくさんのベンチがあります。
水道やトイレはありませんでした。すぐ近くにセブンイレブンがあるので、そちらで借りると良いかも知れません。春は桜の名所だそうです。